超高齢化社会に対する介護・ヘルスケアのための人間支援ロボットの研究開発を行っております.また,複数ロボットを協調的に用いて,人の支援からインフラメンテナンスに至るまで幅広く適用できる複数ロボット協調システムの研究開発を行っております.さらに,取り扱いの難しい柔軟物をハンドリングするロボットを実現し,衣類製造ラインの生産性を劇的に引き上げる次世代産業ロボットの研究開発や,次世代3Dプリンティング技術の研究開発による新しいモノづくりの提案を行っていきます.これらの研究開発を通して,AI技術とロボット技術を統合したAIロボットを実現し,そのようなAIロボットとの共生が当たり前となる未来社会を提案していきます.そのためには,工学的な観点の研究だけでなく,心理学やロボット倫理,ロボット法を含んだ他分野との学際的な研究を行っていきます.
一台のロボットではできないことも,複数台のロボットが協力すれば,様々なことが実現できるようになります.本研究では,介護施設において複数のロボットを協調運用し,必要なときに適切なロボットが他のロボットや介護士と協力して支援を提供する未来の介護施設を提案します.また,洋上風力発電所等のメンテナンスに対応できる複数ロボット協調システムを研究開発していきます.
介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム構築事業」において,介護ロボットの評価・効果検証を実施するリビングラボを東北大学青葉山キャンパスに設立しました.このリビングラボを通して,産学官連携を進めるとともに,ムーンショットプロジェクトとも連携し,介護ロボットの開発・実証・普及の流れを加速化することを目指します.
柔軟物ハンドリングをシミュレーションする技術と,その結果に基づいて双腕ロボットによる柔軟物ハンドリングを実現する技術を構築し,衣類製造用に革新を起こす次世代産業用ロボットを開発します.また,CFRPを用いて軽量・高強度部品を3Dプリンティングするためのシミュレーション技術と,複雑形状部品を印刷可能な双腕ロボットを利用した次世代3Dプリンタを研究開発します.